認知症について

 

2000.10.9

痴呆症には「アルツハイマー性痴呆症」「脳血管性痴呆症」がある。

現在痴呆性老人は65歳以上で14人中1人であるが、30年後は10人中1人になる。

 ―痴呆症の一般的な症状はー

1 人の名前を思い出せない。
2 朝何を食べたか思い出せない
3 自分の昔話をよくする。
4 同じ事を言ったり聞いたりする。
5 涙もろくなる。 
6 お風呂好きが入らなくなる                          

7 おしゃれな人が髪をとかなくなる
8 おしゃべり好きが外出しなくなる
9 料理の手順を忘れる
10 味が濃くなる
11 服の色あわせが出来なくなる
12 季節の変わり目が解らなくなる

そのような中でも以下のチェックをしてみる事でアルツハイマー性なのか脳血管性なのかを判別することが出来る。(アルツハイマー型は自覚症状がない)

 同じ事を言ったり聞いたりする
2 無表情でいることが多い
3 あれ・それなどの代名詞を頻繁に使う
4 注意力が散漫になる

5 涙もろくなる
6 字が下手になったと人に言われる
7 急にめまいや頭痛がするようになる
8 自分の昔話をよくする


以上の中で左半分の4項目に該当するとアルツハイマー性、右半分に該当すると脳血管性である。

脳の中には140億万個の細胞がありそれぞれがいろいろな機能を持つグループに属している。

中でも右脳と左脳があり右脳は創造性・遊び・芸術などをつかさどり、左脳は現実的な仕事・計算・勉強等をつかさどっている。

又各部署で情報収集したものを最終的に「前頭連合野」(おでこのあたり)に集めここで自分の意志決定をするが他の部署に入る情報が少ないか又は一方に集中してしまうと結果的前頭連合野の細胞が減り続け働きがだんだん鈍くなる、これがアルツハイマー性痴呆症である。

一般的に言えば頭を使えばよいのであるがただ単にそうは言っても分かりにくい面もあり、現代人が今アルツハイマーになったとされる要因の多くが右脳の使い方に問題がある事が解ってきている。

 ―その防止策としてー

             指先を使う(現代人の使う事が少ないと言われている右脳を活性化させるためには左

    手を主に使う)     

             日常生活の中で左手を使う(歯磨き・リモコン・食事など)

             会話をしながら楽しく食事をする

             日記などを書いて記憶を思い出す

             映像などをイメージしながら本を読む

             指体操をする(まず中指次に人差・薬指最後に薬・小指の順に5回繰り返す)

             食事の時に良く噛む〔出来るだけ自分の歯を一本でも残し(根だけでも良い)入れ歯

   などは歯茎に会わせておく事により噛む力で脳を刺激する〕  

             パズルやクイズを解く

             食事は思い出しながら食べる(昨日の食事昔の食事のことを思い浮かべたり)

        以上の他にタブー(自己規制)を無くし楽しいものを見つけだす。

   (年相応とか今更とか言う気持を無くする)     



さてもう一方の「脳血管性痴呆症」であるがその原因として「無症候性脳梗塞」がある。

痴呆症は今若者にも増えて来つつあるがその中でも無症候性脳梗塞はそれが顕著に増え続けている。

脳血管にコレステロールがたまり血流を妨げ脳細胞に栄養素が送れず脳細胞が壊死してゆくことである。

 ―原因の多くは食生活にありその状況をあげるとー

 1 肉を多く取る

 2 満腹でも残さず食べる

 3 濃い味付けを好む

 4 朝食をあまり食べない(週の内3回以上)

 5 食べる速度が速い

以上のことが日常化している人は要注意である。

要は体の中にコレステロールと中性脂肪を溜め込まないことが肝要である(血のドロドロ化現象)

 ―これを防止する食べ物としてー

      コレステロールを下げるもの(DHAの摂取)

   マグロ・サバ・ウナギ・イワシ・サンマ・アジ等

○ 肝機能を助けるもの

   イカ・ホタテ・エビ・サザエ・カキ・ハマグリ等

○ コレステロールなどを体外排出するもの(アルギン酸)

    ひじき・わかめ・昆布・海苔等

      血液をさらさらにする飲み物・食べ物

   銀杏の葉エキス・赤ワイン・みそ汁・納豆・ニシン・アサリ・カキ・サンマ

  〔上記のものはパーキンソン症候群(手がふるえる・動作が緩慢になる)を予防する〕

                             

                          ― 以上 ―

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